この悩みは誰に相談する? 相談先の選び方

たとえば、サラリーマンの方が「最近よく眠れない」「食欲も落ちている」「TVや何を見ても以前のように面白いと思えない」といった心身の不調を抱えていた場合、専門家に相談するとしたらどちらに相談するのが適切でしょうか?
 
一般的に、心身の不調や病気というと「病院に行って診てもらう。薬を処方してもらう」と考える方が大半だと思います。これはもちろん正しい判断です。心身の不調や病気と思われる症状がある場合、まずは医療機関を受診し、専門医の診察や医学的検査を受けて、適切な医療行為を受けることが回復への一番の近道です。
ただ、気持ちや心の悩み、不安感や落ち着けなさ(焦燥感・緊張感)などではどうでしょうか。

心や気持ちといった目に見えない精神的な病気(精神疾患など)を専門に診察する場所は、『精神科』『心療内科』といった診療科のある病院やクリニックが適切です。精神科医や心療内科医といったエキスパートの医師が勤務しており、病気の診断や薬の処方などを行ってくれます。
たとえば、精神的な病気を理由に仕事を休職する場合、医師による診断書を会社に提出することが求められたり、復職する際には、患者が復職可能かどうか、医師の判断を記入した診断書が必要になったりすることがあります。
つまり、「病気かどうか検査をしてほしい」「病名の診断をしてほしい」「薬の処方をしてほしい」といった希望がある場合は『精神科』『心療内科』といった病院やクリニックを受診することが適切です。

では、私たちカウンセラー(臨床心理士・公認心理師)のいる『カウンセリング・オフィス』や『心理相談センター』などはどういった相談を受け付けるのかというと、まさに「その相談機関、そのカウンセラーによる」といえます。たとえば、スクールカウンセラーであれば、学校に通う児童生徒や保護者、教職員などとの相談を、医療機関であればその患者さんの精神疾患の治療に関する様々な相談を受けます。

また、カウンセラーは『医師』ではないので(厳密にいうと医師免許を持つカウンセラーもいらっしゃいますが)、病気の診断や薬の処方はできません。主にカウンセリングや心理療法、心理検査などを用いて、クライアントが抱える心の悩みが快方に向かうように働き掛けを行います。私のところでも、「精神薬を使わずに治したい」とか「病院に行くのは怖い」「お医者さんに行く前にカウンセラーの意見を聞いてみたい」といった理由で相談に来られたクライエントもいました。
  
当相談室では、主に以下のような相談を受け付けます。

  • 子どもの学校不適応や発達に関する相談や検査
  • ストレスや心の悩み、気持ちの落ち込み、不安や緊張、無気力などの心身の不調
  • 未就学児から成人の方まで、年齢層も広く対応

      
もちろん、「心身に不調があるが、内科なのか精神科なのか、どの医療機関に行けばいいか分からない」といった「相談先のアドバイスがほしい」という相談も受け付けます。

知識や経験、財産などと違って『悩み』はいくらため込んでも良いことは一つもありません。
毎日毎日、頭のすみで「どうしよう…」と嫌な気持ちを抱え続けるより、まずは一歩踏み出して相談先を探してみることをお勧めします。

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