
人前でマスクを外せないD君(高1男子)
D君の高校の音楽の授業では、一人ずつみんなの前で課題曲をうたうという試験がありましたが、D君はみんなの前でマスクを外すことが出来ないため、音楽の単位が取れず、このままでは留年が決まってしまうという危機的状況でした。
心の病気の中には、「自分の顔を醜いと強く思い込み、他者に顔を見られることを極端に嫌がる」という症状のものがあります。私は、D君の心のツラさをカウンセリングで受け止めつつ、私から音楽の先生に事情を説明したところ、先生からは「私と二人の状況で、D君の顔が見えないように先生の席の後ろから、D君が課題曲をうたえばOK」という配慮をして頂けることになりました。
後日、D君はちゃんと課題曲をうたって音楽の単位を無事に取得し、2年生に進級できました。マスクの方は2,3月ほど面接を継続しながら、はじめは家で、次は登下校中、最後は教室でと、徐々にマスクを外せる場所と時間を長くできるように練習し、改善を働き掛けました。